電信 発祥の地 (岡山)

でんしんはっしょうのち

 
撮影:
2009年9月(写真 T.O.さん)
2014年7月(写真 T.K.さん)

岡山電軌鉄道 西大寺町駅の西100m。旭川に架かる京橋の西詰から北に延びる水之手筋の東の川岸に,表紙を開いた本をかたどったようなユニークな形の記念碑があり,「電信発祥の地」と書かれている。

碑の片側には モールス信号の“トンツー”で表記した『デンシンハッショウノチ』が刻まれている。

明治初年,電信事業を国営で行うことが定められると,まず東京~横浜の間に電信線が敷設され,1871(明治4)年には,国内の電信網よりも前に,上海およびウラジオストックとの国際回線が開通している。1873(明治6)年には 東京~長崎間の電信線が開通。長崎までの回線は岡山市を経由したため,岡山市内にも同年に電信局が開設され,公衆通信業務が開始され,やがて県内全域に整備されていった。

なお,岡山市内で電話交換業務が開始されたのは 1903(明治36)年のことになる。

ちなみに,初期の電信は モールス符号(トン・ツー)を用いて,送信は手で電鍵をたたき,受信も人間が耳で聞いて文字に書き取り,これを電報として配達した。あまり長距離を伝送できないため,一定の距離ごとに中継所が設けられ,人間が介在して文字に書き取り,これを再送信するという,人間によるリレー方式が取られた。

写真

  • 電信発祥の地(2014)
  • 電信発祥の地 背面 モールス符号
  • 電信発祥の地 背面
  • 電信発祥の地

碑文

電信発祥の地

明治六年(1873年)十月一日この地に岡山電信局が開設されました。

平成4年1月建立
岡山信友会
NTT岡山支店

NTT岡山支店長
福沢 進 謹書

デンシンハツシヨウノチ

地図

地図

岡山市北区京橋町 付近 [ストリートビュー]