原子力 研究 発祥の記念の碑

げんしりょくけんきゅうはっしょうのきねんのひ

常磐線 東海駅から 東に3km。独立行政法人 日本原子力研究開発機構 東海研究開発センター・原子力科学研究所の構内,第1号原子炉の建屋JRR-1記念展示館の前に 黒御影石の立派な記念碑が建っている。

茨城県東海村は 日本で最初に原子力の火が灯った村である。昭和37年(1957) に日本原子力研究所(当時)の東海研究所が設置され,日本最初の原子炉「JRR-1(Japan Research Reactor No.1)」が 臨界に達し,それ以来この地には多くの原子力関連施設が建設された。

現在は 日本原子力研究開発機構の“東海研究開発センター”の他に,“日本原子力発電東海発電所” など多くの原子力施設がある。 近隣の那珂市や大洗町にも大規模な原子力関連施設があり,この地域は日本の原子力産業の重要な拠点 となっている。

JRR-1は 沸騰水型で熱出力50kWという小型のもので,米国から輸入された研究用原子炉。 1932年 昭和32年(1957) 8月に運転を開始し,昭和44年(1969) に 役割を終えて停止。 現在は モニュメントとして建物と共に原子炉の同寸のレプリカが保存され, 一般見学者のために展示されている。見学するには 事前の許可が必要。

写真

  • 原子力研究発祥の記念の碑

碑文

JRR-1
Japan Research Reactor No.1

JRR-1は わが国でつくられた最初の原子炉である
昭和32年8月 全国民の期待と注視のなかで
はじめて原子の火をともした
わが国の原子力研究の発展に大きく貢献したのち
昭和44年11月 原子炉としての役目を終えた
この業績をたたえ
JRR-1を原子力研究発祥の記念の碑とする

昭和53年8月27日

日本原子力研究所理事長
村田 浩

地図

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