郡上踊 発祥地

ぐじょうおどり はっしょうち

 
撮影:
2007年5月(写真 K.T.さん)
2020年2月(写真 Tanyaさん)

長良川鉄道 越美南線の郡上(ぐじょう)八幡(はちまん)駅から 北東に1.3km。吉田川河畔に建つ観光案内所「郡上八幡旧庁舎記念館」の建物の前に, 褐色の自然石で造られた大きな石碑と, 郡上八幡市が設置した 「国重要無形文化財 郡上踊」という標識が並んで建っている。

「郡上おどり」は, 毎年7月から9月上旬までに 延べ30夜に渡って 旧・郡上郡八幡町 (通称 郡上八幡) で踊られる 一種の盆踊りである。年間30万人を超える観光客が集まる。歴史的には, 中世の「念仏踊り」の流れを汲むとされ, 江戸時代初期の藩主・遠藤氏が 民衆の親睦のために奨励し, また後の藩主・青山氏が 百姓一揆後の四民融和をはかるため奨励した ことによって定着したと言われる。

郡上おどりを踊る民謡「郡上節」は“日本三大民謡”のひとつとされ, 国の重要無形民俗文化財に指定されている。郡上節は, 「かわさき」「春駒」「三百」「ヤッチク」「古調かわさき」 「げんげんばらばら」「猫の子」「さわぎ」「甚句」「まつさか」 の10種類あって, それぞれの踊りも異なる。

〽 郡上のナ~ 八幡出てゆくときは アソーレンセ
  雨も降らぬに 袖しぼ~る・・・♪

あの特徴ある歌は, 郡上踊りを代表する「かわさき」である。 10種類全部を踊れる人は少なく, 上記の「かわさき」~「ヤッチク」の4つが最もポピュラー。 「まつさか」は終演の曲として 最後に踊られ, 最初は「古調かわさき」が踊られることが多い。

写真

  • 郡上踊発祥地 (2007)
  • 郡上踊発祥地 (2007)
  • 郡上踊発祥地 (2020)
  • 郡上踊発祥地 (2020)
  • 八幡町役場跡説明 (2020)
  • 郡上踊発祥地 背面 芳名(2020)
  • 郡上踊発祥地 背面(2020)
  • 郡上踊発祥地 (2020)
  • 郡上踊発祥地 (2020)

碑文

郡上踊 発祥地

郡上の八幡
出てゆく時は
雨もふらぬに
袖しぼる

昭和二十八年七月建之

郡上踊保存會功勞者

(芳名略)

建設委員

(芳名略)

発企者

(芳名略)

昭和二十八年七月建之

「昭和二十八年七月建之」と2つ刻まれているが、どうも芳名録が跡から刻まれ追加されたらしく、螺子痕が隅に見られる。もしかすると、その時に正面の「発祥地」も追加されたのではないかとも感じられる。

地図

地図

郡上市八幡町島谷 付近 [ストリートビュー]