花笠音頭、花笠おどり 発祥の碑

はながさおんどはながさおどりはっしょうのひ

山形新幹線 大石田駅から東に6.5km。徳良とくら湖の湖畔に 小さな神社の祠のような形のモニュメントと,その脇に 黒御影石の 副碑が建っている。

大正10年(1921),この一帯を開拓して水田を作る事業が行われた際に, 2年の歳月をかけて 水田灌漑用の人造湖“徳良湖”が造られた。 周囲約2.7km, 水深5.6mの巨大な溜池である。

その築堤作業で工夫たちが土をつき固めながら唄った土搗唄が「花笠音頭」の起源と言われ, また 日よけや雨よけのためにかぶっていた笠で 仲間に風を送るしぐさがもとになって 「花笠踊り」が出来上がったとも伝えられる。

花笠踊りには多くの流派があったが,現在でも 上町流・寺内流・安久戸流・原田流・名木沢流 の5流派が伝えられており, それぞれに笠の振りかたなどに特徴があって見応えがある。

写真

  • 花笠音頭、花笠おどり発祥の碑
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碑文

花笠音頭、花笠おどり発祥の碑

この徳良湖は尾花沢大石田の開田(240町歩)灌漑用水池として,大正十年に完成しました。
 その築堤作業での土搗唄が「花笠音頭」の元祖となり, 菅笠で作業人に風を送る仕草が「笠廻し花笠おどり」の原形であります。 先人の農業振興に情熱をかけた遺徳を偲び,尾花沢を代表する花笠おどりが全国に拡がりを見た今日,花笠音頭,花笠おどりの発祥の地として,築堤八十五周年を記念し,地域伝統文化の景勝と観光振興を目的として,ここに発祥の碑を建立致しました。

平成十八年五月二十七日

花笠音頭,花笠おどり顕彰会

地図

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尾花沢市二藤袋 付近 [ストリートビュー]