自動式 電話交換 創始 ゆかりの地

じどうしきでんわこうかんそうしゆかりのち

京都の中心部, 烏丸御池の交差点から 100m南に“新風館”という レンガ造りの美しいビルがある。このビルの烏丸通りに面した北寄りの壁面に青い金属プレートの記念碑がある。

この建物は 元は「京都電電ビル西館」で, 更にその前は「京都中央電話局」だった。大正15年に電話局として建築されたが, 電子交換の普及などにより遊休スペースとなったが, 建物が保存建築の指定を受けているため, 本体はそのままの形で改装し, 約30店舗が入居する大規模ショッピングモールとして2001年に生まれ変わった。

電話の自動交換機は, 1926(大正15)年に 東京の京橋局に導入されたのが最初で, 大阪・京都・神戸 では 昭和3年に 一斉に切り換え工事が行われた。 大阪・神戸は A型交換機, 京都には H型交換機が導入された。碑面に, H形交換機 と A形交換機の 通話路スイッチ の図が描かれている。

写真


碑文

近畿電気通信局管内自動式電話交換創始ゆかりの地

 昭和3年 近畿における自動式電話交換が 京阪神地区の6局で開始されました
 この工事は,大阪・神戸はH形方式,京都はA形方式で 大阪逓信局工務課を中心として 関係部門職員の努力により同時期に完成させた 当時としては画期的な大工事でありました
 近畿電気通信局管内の自動化完了の年にあたり 自動式電話交換開始50年を記念して設置します

昭和3年3月4日
大阪中央電話局天王寺分局
大阪中央電話局 堀川分局
同年 4月1日
神戸中央電話局 湊川分局
4月8日
京都中央電話局
同年4月15日
天下茶屋郵便局 電話分室
住吉郵便局 電話分室

昭和53年11月

自動式電話交換創始ゆかりの地碑京都電電ビル西館(新風館)

地図

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京都市中京区烏丸姉小路通 付近 [ストリートビュー]