講談高座 発祥の地

こうだんこうざはっしょうのち

地下鉄千代田線 湯島駅の西200m。湯島天神の“天神男坂”を上りきったところに石碑が建っている。

この碑は講談師の一龍齋貞水 (2003年に人間国宝) が 昨年 平成17年(2005)12月8日に建立・除幕した 出来立てのホヤホヤ

「高座」とは, 講談や落語などを演じる人が 舞台上で座るための台。 普通は 毛氈などを掛けて後ろには屏風を置いたりする。寺で法要をする際に, 僧侶が説教をする時に座る高い座が高座と呼ばれたが, 寄席の高座はこの寺の高座から転じたものと言われる。

写真

  • 講談高座発祥の地
  • 講談高座発祥の地 碑文
  • 講談高座発祥の地 背面
  • 講談高座発祥の地

碑文

講談高座発祥の地

橘流寄席文字 橘 左近 謹書

 江戸時代中期までの講談は 町の辻々に 立っての辻講釈や 粗末な小屋で聴衆と 同じ高さで演じられていた
 文化四年(1807)湯島天満宮の 境内に住み そこを席場としていた講談師伊東燕晋が 家康公の偉業を読むにあたり 庶民と同じ高さでは恐れ多いことを理由に 高さ三尺 一間四面の高座常設を北町奉行 小田切土佐守に願い出て許された これが 高座の始まりであり 当宮の境内こそ我が 国伝統話芸 講談高座発祥の地である

平成17年11月吉日

六代目 一龍斎貞水 建立
発起人代表
文京区 区長   煙山 力
湯島天満宮 宮司 押見守康

施工
神奈川県小田原市早川
有限会社 小松石材店
小松 昭

地図

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文京区湯島3丁目 付近 [ストリートビュー]