静岡県下 国民健康保険組合 発祥地

しずおかけんかこくみんけんこうほけんくみあいはっしょうち

東海道本線 磐田駅から北北西に4Km。豊田東小学校の西200m、小川の際に「静岡県下国民健康保険組合発祥地」と刻まれた黒い平板状の石碑が建っている。

経済力のない僻地の無医村などでは、病気になっても医療を受けられない状態であったが、ここに地域の保険組合を作り、共同の費用負担で診療所を設け、安い費用で治療を受けられるようにする動きが現れた。これが国民健康保険の出発点で、山形県の戸沢村(旧角川村)や埼玉県の越谷町(旧越谷町)にはその発祥の地の碑が建立されている。昭和11年(1936) ごろの話である。

静岡県では、ここ磐田市(旧富岡村)に富岡村産業組合が結成され、発祥碑のあるこの場所の“利用部”(加工場や貯蔵庫などのある共同施設」内に組合の運営する診療所が設けられた。

資料が得られないため、組合の設立年代など詳しいことはわからないが、やがて法律の制定によって静岡県最初の国民健康保険組合となった。

写真

  • 静岡県国民健康保険発祥地
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碑文

静岡県下国民健康保険組合発祥地

  組合直営診療所跡地
    冨岡村農業協同組合
      平成四年九月三十日建立

地図

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磐田市豊田 付近