一橋大学の発端

ひとつばしだいがくのほったん

銀座6丁目の 松阪屋前。車道と歩道を分ける植込みの中に 赤い石に「商法講習所」と 刻んだ石碑がある。碑文から判るように 一橋大学の創立100年を記念して建てられた 発祥碑である。

一橋大学は, 明治8年(1875) 森有礼が 銀座の鯛味噌屋の2階で「商法講習所」 を開設したのが出発点である。開設後間もなく 森有礼が中国公使に任ぜられたため, 渋沢栄一等の努力によって 東京商工会議所の管理下に入る。その後一時 東京府立となったが, 1985(明治17)年 国立となり「東京商業学校」と改称。

明治18年(1986) 校舎を神田一ツ橋に移し, 旧東京商業学校・旧東京外国語学校などを 併せて「東京高等商業学校」となった。大正9年(1915)「東京商科大学」に昇格。昭和6年(1931) には 国立くにたち市に校舎移転し, 1944(昭和19) 「東京産業大学」と改名されたが, 戦後 1947(昭和22)に 再び「東京商科大学」に戻った。

昭和24年(1948) 商・経・法社の3学部の総合国立大学として「一橋大学」が設置され, 現在に至る。

写真

  • 商法講習所
  • 商法講習所
  • 商法講習所 側背面

碑文

商法講習所

明治8年(1875年)この地に
商法講習所を開設す
これ現在の一橋大学の発端なり 

昭和50年9月24日

百年記念に当り
 一橋大学之を建つ

地図

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