戸山流 居合道 発祥之碑

とやまりゅういあいどうはっしょうのひ

学研都市線の大住駅から北西に 1km。大住小学校と大住中学校の間に月読神社がある。 神社正面の大鳥居に向かって右側, 道路に面して「戸山流居合道発祥之碑」という 横長の石碑が建っている。

居合道いあいどう」とは 古来からの武術であった抜刀術・居合を武道としたもので, 一般には 座った状態で日本刀を鞘から抜き、これを納めるまでの技術を一つの独立した武道としている。これに対して「戸山流居合道」は 立ったまま居合を行う「立居合」を基本としていることに 特徴がある。

大正時代に 旧日本陸軍戸山学校(東京都新宿区)において, 近代戦闘技術に関する各種の研究がなされた。 その中で, 近代の白兵戦で 軍刀の効果を十分に発揮させる事を目的に 軍刀の実戦操法の研究が行われ, その集大成として 大正14年に「戸山流居合術」が成立した。つまり「戸山流」の名前は「戸山学校」に由来している。

戦後は陸軍の解体と共に 軍刀操法も消滅したが, 戸山学校で剣術科長だった森永清氏が, 新しい時代にふさわしい スポーツ武道としての居合道に昇華させ, 老若男女が共に学べる新しい「戸山流」を確立, 普及に努めた。

現在は 全国各地に戸山流居合道会が設立され活動が続いている。

写真

  • 戸山流居合道発祥之碑
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碑文

戸山流居合道発祥之碑

当流は大正十四年陸軍戸山学校に始まり, 昭和十五年同校森永清剣術科長が中心となって改定, 公布された居合を源流とする。
昭和三十九年田辺町健康村に在住された森永師は平和の時代に相応する居合道に昇華 老若男女が共に学べる戸山流を確立 普及された。
ここに我々は文化遺産として, 当流の継承と発展を祈りこれを建てる。

平成六年四月𠮷日

戸山流居合道会

誠風謹書

地図

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京田辺市大住杉谷 付近 [ストリートビュー]