宇川牛 発祥地

うかわうしはっしょうち

丹後半島の北端部、京都丹後鉄道峰山駅から北東へ訳26Km、国道178号線沿いの京丹後市丹後町袖志そでしの西はずれを海の方に向かって入って行くとそこが穴文殊。穴文殊に至る手前右側に、高さ2mほどの自然石の立派な石碑があり、宇川牛発祥地と刻まれています。京都の自然200選に選定されたクロマツと並んでいます。

この道路の、海に向かって左側が航空自衛隊分屯基地、右側が京都で初めての米軍進出地として米軍レーダー施設が建設中です。

宇川うかわ牛とは、現在の京都牛のルーツとして知られ、丹後半島で飼育されていた牛。小柄で育てやすかったと言いますが、現在では宇川牛の生産者がいるのでしょうか。京都牛の説明に出てくるばかりで、宇川牛にはなかなかたどり着けません。

穴文殊を紐解こうにも、本尊の菩薩の足下に海から続く穴があいていて……ということくらいしかわかりません。毎年8月24日には穴文殊大祭が催されているそうですので、足を運び地元の方にお話を聞くといいのでしょう。空自と米軍に挟まれた物々しい感じがするクロマツ並木は、一般の参拝者は自由に通行できますので、臆せず知恵を授かりにお参りしましょう。

また、石碑の文字は達筆で異体すぎて判別困難な文字が多く、近くに説明板も立てられていないようなので詳細についてはよくわかりません。


日本海側では、狭い傾斜地に棚田を作る文化があり、丹後町袖志においても、現在でも観光バスで見物にくるような美しい棚田がみられるようです(リンク:京都府)。また、細長いながらも美しい砂浜があり、夏には海水浴客が訪れます(リンク:夏の日本海)。それから、この碑の隣には、京都府における米軍基地発祥の地、という碑も並べて建てたれやw

【リンク】京都丹後鉄道

写真

  • 宇川牛発祥地
  • 宇川牛発祥地 クロマツと
  • 宇川牛発祥地 背面
  • 宇川牛発祥地 穴文殊入口
  • 宇川牛発祥地 穴文殊入口は空自入口を兼ねている
  • 宇川牛発祥地 穴文殊
  • 京都府米軍基地発祥の地
  • 京都府米軍基地発祥の地

碑文

 文殊市送跡

宇川牛発祥地 穴文殊

 宇川牛本場

昭和卅年八月立之
宇川畜産陽光会

石工牛浜
 今井重雄

地図

地図

丹後町袖志 付近 [ストリートビュー]