放送 発祥の地(北海道)

ほうそうはっしょうのち

札幌市中心部に広がる中島公園の東側、札幌パークホテルと北海道文学館の間の遊歩道沿い、扇谷記念スタジオ~シアターZOO等の入居するファミール中島公園の向かい附近に高さ2mほどの碑が建つ。上部にはアンテナをかたどったオブジェが乗っている。

北海道のラジオ放送の歴史は、昭和3年(1928) 札幌中央放送局で始まった。NHK(日本放送協会)の前身「日本放送局が」大正14年(1925) に設立され、既に放送を開始していた東京、大阪、名古屋に加えて札幌、仙台、広島、熊本に放送局を置くことになり、札幌にも昭和2年(1927) に日本放送協会北海道支部が設立された。

昭和3年(1928) 6月5日に「演奏所」として設置された中島公園のこの場所から「JOIKこちらは札幌放送局であります」が発せられたという。NHKの放送局は中島公園から昭和34年(1959) に札幌市役所隣の大通公園沿いに移転したが、札幌市中心部の再開発で再移設が計画され平成32年(2020) の運用開始を目指して新局舎(北1条西9丁目)を建設中だ。

当時の電波送信所は札幌市内の南西部にある高台の月寒。その後、テレビ放送も始まり、戦後には観光名所となっている「さっぽろテレビ塔」からテレビ電波、札幌の隣町である江別市からラジオ電波をを発するようになった(現在のテレビ波は札幌市西部の手稲山)。

写真

  • 放送記念碑
  • 放送記念碑 碑文
  • 放送記念碑 アンテナ風デザイン部分
  • 放送記念碑 側面
  • 放送記念碑

碑文

放送記念碑

ここは昭和3年6月5日北海道で初めて放送が開始されたゆかりの地です
NHK札幌放送局は 当時ここにあった中島演奏所でJOIKとしてラジオの第一声を発し それ以来昭和34年までこの地にありました
北海道における放送の歴史を末長く後世に伝えるため この放送発祥の地に放送開始60周年を記念して「放送記念碑」を建立しました

昭和63年6月

NHK放送局長
村上達彌

地図

地図

札幌市中央区中島公園 付近 [ストリートビュー]