神戸 電信 発祥の地

こうべでんしんはっしょうのち

メリケンパークの東側の神戸港第一突堤への入口である“京橋”交差点のすぐ南側、NTTドコモビルの敷地の一部が区切られた形で発祥碑が建っている。隣りには「史跡・海軍操練所跡」の碑がある。

日本で初めて“電信”が商業的に使用されるようになったのは 明治2年(1969) のことで, 東京~横浜間が開通し 電報の取扱を開始した。その翌年, 大阪(川口電信局)と神戸のこの地(神戸伝信機局)の間(40km)に 開通した。 これが 関西地方における電信の発祥である。

明治期における電気通信は“電信”で始まった。低い電柱(電信柱)に 2本の裸電線を架けて長い距離を延々と引っ張り, トン・ツーのモールス信号で通信を行った。電信の開通日には, 初電信で針金に手紙が伝わってくると思った沿道の人たちが 一日中空を仰いで見上げていた, と伝えられる。

明治10年(1877) に始まった西南戦争では, 前線と東京政府との間の通信もこの電信で行われたので、わりと早い時期に熊本での電信が始まっていた。まだ九州~東京間でを直接通信することはできず, 途中数ヶ所に中継所があって オペレータが一旦文字になおし, それを再び送信することで リレーしていったという。

写真

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碑文

神戸電信発祥の地

近畿電気通信局
  佐々木卓夫書

明治三年この所に神戸伝信機局が置かれ 八月二十日大阪との間に始めて通信が行われました。

開局三十周年を記念してこれを建てる。
昭和三十四年九月

神戸中央電報局
協賛 神戸商工会議所
   神戸テレタイプ協会

地図

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