寺子屋 発祥之地

てらこやはっしょうのち

留萌市の北40km。苫前町の市街地に入り国道232号から海岸寄りの裏通りに入ると, 一見何の変哲もない民家の前に 「寺子屋発祥の地」とだけ書かれた碑が建っている。

明治初年に苫前への入植が行われ, 明治9年(1876) 苫前出張所勤務となった札幌病院の村山謙造医師が, 自宅で読み・書き・算数を教えたのが苫前における教育の始まりとされる。その後, 明治16年(1883) に, 稲荷堂を仮校舎として 苫前小学校が創設された。

「寺子屋発祥の地」は昭和55年(1980) 9月に苫前町の史跡に指定されている。

余談だが, かつて 苫前には 国鉄の羽幌線が通っていた。留萌駅から 海岸を北上して宗谷本線の幌延駅まで141km。着工したのは昭和2年(1927) だったが, 全線が開通したのは 昭和33年(1958)。しかし 炭鉱の廃山や人口の減少のため, 昭和62年(1987) に廃線となった。現在でも 国道232号を走っていると, ところどころに 明らかに廃線跡と思われる 地形を見ることができる。苫前駅は 現在の郷土資料館付近にあった。

写真

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碑文

寺子屋発祥之地

地図

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苫前町三豊 付近 [ストリートビュー]