下原刀鍛冶 発祥の地

したはらとうかじはっしょうのち

中央本線 八王子駅から 西へ約10km。陣馬街道の“川原宿”交差点から “山田宮の前線”“モリアオガエルの道”を経て, 辺名へんなバス停のすぐ前に この新しい石碑が建っている。

バス停のすぐ西側は 圏央道の立体交差工事が行われていた。圏央道は 東京の中心部から40~60kmの位置を環状につなぐ 延長300kmの自動車専用道路で, まだごく一部しか開通していないが, この付近は ようやく一部分の工事が始まった。

下恩方町には この碑とは別に「下原刀匠康重鍛刀の地」と 「下原刀匠山本但馬国重鍛刀の地」という2つの碑がある(この碑から1kmほど東) 。下原鍛冶の一門である 国重と康重の二人が それぞれ鍛刀した場所として, いずれも 八王子市の史跡に指定されている。また、元八王子町2丁目には「刀匠武蔵太郎安国鍛刀之地」碑がある。


圏央道 西八王子I.C.附近(八王子JCT〜あきる野I.C.)は2007年6月に開通。開通当時はNEXCO中日本側(中央道側)にしか出入口が無いハーフインターチェンジだったが、2016年12月にNEXCO東日本側(関越道側)にも出入口が作られ供用開始された。

写真

  • 下原刀鍛冶発祥の地 と建設中の圏央道
  • 下原刀鍛冶発祥の地
  • 下原刀鍛冶発祥の地 背面 碑文
  • 辺名バス停
  • 下原刀鍛冶発祥の地 と圏央道 (2018)
  • 下原刀鍛冶発祥の地 (2018)
  • 下原刀鍛冶発祥の地 (2018)
  • 下原刀鍛冶発祥の地 背面 碑文 (2018)

碑文

市史跡 下原刀鍛冶発祥の地

香風書

下原刀は, 永正の頃(1504~1520)ときの領主大石氏 の招きに応じ, この地にきて, 鍛刀した周重と名のる刀匠 を祖とする。のち, 隣接の地, 恩方下原に移り, 北条氏な らびに徳川氏の庇護をうけ, 以来一族十家に繁栄し, その 作刀は全国に流布され, 独特の鍛練法による下原肌なる作 風を示して, 数多くの名刀を残している。

指定 昭和43年3月2日
    昭和43年3月31日  八王子市教育委員会

地図

地図

八王子市下恩方町 付近 [ストリートビュー]