AQUT NASCEU PORTUGAL
AQUT NASCEU PORTUGAL
ポルトガル首都リスボンから北へ350kmほど。国鉄 ギマランイス駅から北に750m、Torre da Alfândega(税関塔?)壁面に大きく記されている。
「Aqui Nasceu Portugal(ここにポルトガルは生まれた)」という碑文が刻まれている場所は、ポルトガル北部の都市ギマランイス(Guimarães)にある。この地はポルトガル建国の象徴的な場所とされており、12世紀にポルトガル初代国王アフォンソ・エンリケスが生まれたと伝えられている。アフォンソ1世はカスティーリャ=レオン王国からの独立を果たし、ポルトガル王国を建国した人物である。したがって、ギマランイスは「ポルトガル発祥の地」として認識されている。
この表示は、ギマランイス城やサン・ミゲル教会などの近く、歴史地区の一角にあり、訪問者に対してこの地がポルトガルの国家としての起源であることを強く印象づけている。
「税関の塔(Torre da Alfândega)」にこの碑がある理由は、歴史的な建造物や都市防衛施設が集まっていた中世の市街地構造に関係している。当時の税関は、単なる関税を課す場所ではなく、都市の出入口に位置して通商や防衛の要衝を担っていた。そのような重要施設のそばに記念碑が置かれたのは、政治的・歴史的象徴としての重みを強調する意図があったと考えられる。
「Torre da Alfândega」は直訳すれば「税関の塔」であるが、意訳するならば「城門の税関塔」または「通商監視塔」といった表現がふさわしい。この名称は、かつてこの塔が都市の出入口で物資の出入りを管理・監視し、税を徴収していた施設であることに由来する。現在では、歴史的遺構として保存され、建国の記憶を今に伝えている。
なおギマランイス城(Guimarães, R. Conde Dom Henrique)は当地から北東に1km。
ポルトガルのギマランイスへ!
— シュッシュ (@mbaseball2828) June 13, 2025
初代ポルトガル国王アフォンソ1世が生まれた街でポルトガル発祥の地とされる街。“Aqui Nasceu Portugal”(ここにポルトガル誕生す)と記された壁を超えると伝統的な建築様式(一階部分は花崗岩、二階が木造建築)の家屋が建ち並ぶ歴史地区が広がっています!!#世界遺産 pic.twitter.com/nqf4PGCGxb
写真
碑文
AQUT
NASCEU
PORTUGAL
「ここにポルトガル誕生せり」とでも訳せばよろしいでしょうか