座頭市 物語 発祥の地
ざとういちものがたり
総武本線 飯岡駅から南東に約6km。いいおか潮騒ホテル横市営プール入口脇に、
東日本大震災の影響で休業していた国民宿舎食彩の宿いいおか荘は、平成27年(2015)にいいおか潮騒ホテルとして営業を再開している。
写真
碑文
座頭市物語発祥の地 下総の国飯岡
座頭市物語の碑
座頭市物語誕生五十周年記念
座頭市物語の碑建立委員会
旭市観光協会
飯岡観光協会平成二十二年五月吉日
題字揮毫 渡邉徳治
施工 齋藤石材
座頭市物語の碑
天保の頃、下総飯岡の石渡助五郎のところに座頭市という盲目の子分がいた。何処からか流れ込んで来て盃をもらった男だが、もういい年配で、でっぷりとした大きな男、それが頭を剃って、柄の長い長脇差をさしてあるいているところは、何う見ても盲目などとは思えなかった。(中略)
何処の生れか、どんな素姓の奴かわからないが、とにかく、按摩で関八州を股にかけて渡っていた者で、みんな見た通りに座頭座頭といったが、市という名も市太郎か市五郎か、それとも出鱈目か、わからなかった。(以下略)
子母澤寛
子母澤寛著『ふところ手帖』(昭和三十六年刊)所収「座頭市物語」冒頭の一節より