文化放送 発祥の地

ぶんかほうそうはっしょうのち

地下鉄・四谷三丁目駅(M11)から東に400m。四谷小学校の南側に道路を隔てて"LANTENNE YOTSUYA"という新しいマンションが建っている。この玄関脇にガラスでできた記念碑が建つ。発祥碑は今年(2008)4月30日に完成した。

文化放送発祥の地

「文化放送」は、関東地方を対象としたラジオ放送局で、2006年までこの地に本社があり、ここからラジオ放送が行われていた。

一般にはあまり知られていないと思うが、文化放送は設立当時カトリックの“聖パウロ修道会”が経営主体で、カトリックの布教を目的に設立された。1949(昭和24)年聖パウロ修道会(現在もある)の隣接地であるこの地に社屋を建設。修道院の経営らしい外観で内部には聖堂が設けられるなど、放送局としては極めてユニークな構造であった。

1952(昭和27)年から東京で2番目(全国で9番目)の民放として放送を開始。送信所は埼玉県の川口市であった。旺文社がスポンサーとなって民放としては珍しい「大学受験講座」を放送するなど番組面でもユニークであった。

1956年経営上の理由で聖パウロ修道会は経営から手を引き「株式会社文化放送」となった。2006年社屋が老朽化したため、JR浜松町駅前に新社屋を建設し移転。跡地には新たに賃貸マンションが建設され、2008年5月より入居が開始された。

写真

  • 四谷三丁目駅
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  • 文化放送発祥の地
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  • 聖パウロ修道会
  • 文化放送(2001)
  • 文化放送(2001)

碑文

文化放送発祥の地

1951年11月、ここ新宿区若葉1-5の地に文化放送(1956年までは日本文化放送協会)の局舎が完成。翌1952年3月31日に東京で2番目の民間放送(JOQR)として電波を発し、2006年7月まで54年にわたりこの地でラジオ放送を続けてきました。新ロマネスク様式の地上5階地下1階建て鉄筋コンクリート造りの局舎は、設立母体がカトリック聖パウロ修道会であったため、ステンドグラス風のファサード、礼拝堂を利用したスタジオ等、随所に教会の雰囲気を漂わせた個性的で味わい深い建物でした。

地図

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新宿区若葉 付近 [ストリートビュー]