シチズン時計 株式会社 発祥の地

しちずんとけいかぶしきがいしゃはっしょうのち

山手線・西武 新宿線・地下鉄東西線が交わる高田馬場駅から西に600m。早稲田通りに面して“シチズンプラザ”の建物がある。ビル前面の歩道に面した植え込みの中に, 直径 80cmぐらいの球体を すっぱり切り落とした形の記念碑が建っている。

シチズン時計㈱は“CITIZEN”ブランドの時計で知られる, セイコーに次いで国内第2位の時計メーカー。大正7年(1918) に創業した「尚工舎時計研究所」が前身で,「CITIZEN」の名前で懐中時計を発売していた。

昭和5年(1930) に 会社組織となり「シチズン時計株式会社」と名称変更。昭和11年(1936) に 田無工場(西東京市)を新設したが, 英語の使用を避けるため 会社名を「大日本時計株式会社」と変更。戦後は 昭和23年(1948) に 再び「シチズン時計(株)」に戻った。平成19年(2007) に社名を「シチズンホールディングス㈱」に変更し,製造子会社として「シチズン時計㈱」を設立した。

この地が「発祥の地」と呼ばれている詳しい事情は不明だが, 昭和5年(1930) に「シチズン時計株式会社」となった時代の本社工場がここにあったと思われる。現在 この跡地には ボウリング場・アイススケート場・テニスコート・ゴルフ練習場などが設けられ,「シチズンプラザ㈱」が運営している。


令和4年(2022) に通りがかってみると、前年に閉館し、解体工事も終盤というところだった。当地は平成27年(2015) に三井不動産に売却されており、そこから閉館までは賃借して営業を続けていた。今後の予定はとくに発表が無いようだが、オリンピック開催の影響で話が進まなかったと漏れ聞こえる。

複数あるモニュメントは三井不動産によってぜひ見える場所に再設置してもらいたい。

写真

  • シチズンプラザ
  • シチズン時計発祥の地
  • シチズン時計発祥の地
  • シチズンプラザ解体(2022)
  • シチズン時計発祥の地
  • シチズン時計発祥の地 パターゴルフ場の奥(2012)
  • シチズン時計発祥の地 パターゴルフ場の奥(2012)

碑文

シチズン時計株式会社
発祥の地

1930年5月28日
創立

地図

地図

新宿区高田馬場4丁目 付近 [ストリートビュー]