杖道 発祥之地

じょうどうはっしょうのち

西鉄太宰府線 太宰府駅から 北東におよそ2km。宝満山の麓に竈門かまど神社(太宰府市大字内山883)がある。数十段の石段を登ると下宮があり, 拝殿に向って左隣の 小さな「夢想権之助神社」の社殿と並んで自然石で造られた大きな石碑が建つ。

杖道とは, 「じょう」(長さ130cm, 直径2.4cmの 木の丸棒)を用いた形武道かたぶどうの一種。形武道は 攻撃と防御を合理的に組み合わせた“形”を反復して稽古する武道のことで, 合気道・居合道もこの形武道である。

現在の杖道は, 17世紀初めに夢想権之助によって創始された「神道夢想流杖」が 起源となっている。

写真

  • 竈門神社
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  • 杖道発祥之地 背面 碑文

碑文

神道夢想流
杖道発祥之地

流祖夢想権之助先生は慶長年間の人なり 鹿島香取の剣法の極意を 會得したる剣豪にして常に神武の根本義不傷不殺の精神を抱懐しその真髄を極むべく宝満山竈門神社に参籠祈願 丸木をもって水月を知れ との御神託を得 槍  薙刀  太刀を総合して神道夢想流杖術を創始せられたのである 後黒田藩の指南役となり数多の師範家を育成藩外不出の御留武術として伝承されてきた 現今国内外にその光彩を放ちその卓越せる武術は萬民の敬慕の的となった 茲に流祖の偉業を忍び碑を建立して後世に伝うものなり

昭和五十一年九月二十三日

神道夢想流杖道振興会
有志一同

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