日本にはじめて 香木が漂着
にっぽんにはじめてこうぼくがひょうちゃく
神戸淡路鳴門自動車道 E28 津名I.C. から北西へ3.2km、
この石碑は、日本最古の歴史書の一つである『日本書紀』に記された、推古天皇3年(595) の香木伝来伝承を記念して、平成7年(1995) に建立されたものである。伝承によれば、淡路島の海岸にひと抱えの沈水香木が漂着し、島人が薪として燃やしたところ、芳しい香りが遠くまで届いたため、朝廷に献上されたとされている。
この伝承は、日本の香りの文化の始まりとされ、淡路島が日本の香りの発祥地として語られる根拠の一つとなっている。淡路島は現在、全国生産量の約7割を占める日本一の線香生産地であり、「香りの島」として知られている。
写真
碑文
香
推古天皇
三年の夏四月に 沈水 淡路嶋に漂着れり 其の大きさ一圍 嶋人 沈水といふことを知らずして 薪に交てて 竈に焼く その烟気 遠く薫る 即ち異なりとして 獻る「日本書紀」巻第二十二
日本にはじめて 香木が漂着してより一千四百年
ここに記念の碑を建立して 我が国香文化の永久なる繁栄を祈念する平成七年十月吉辰
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