講談 発祥 記念之碑
こうだんはっしょうきねんのひ
「薬研堀不動院」の中庭のように囲まれたところに, 記念碑が建つ。同じ場所に 順天堂発祥の地碑もある。
日本には 講談・落語・漫談・漫才など いろいろな話芸がある。 講談は500年の歴史があるとも言われ, 武士が町の辻に立って 源平合戦などの軍談を語った いわゆる「辻講釈」が最初という。
湯島天神を 講談発祥の地 とする説もあるらしい。
その後、中庭の樹木が整理され、道路沿いの駐車場奥の壁が取り除かれ、中庭の見通しがよくなった。
写真
碑文
講談発祥記念之碑
由来の記
元禄の昔, 赤松清左衛門は浅草見附辺の町辻で 太平記を講じ, 江戸講釈の発祥となった。これが 後に「太平記講釈場」に発展して長く庶民に親 しまれ, 安政年間,「太平記場起原之碑」が建て られた。この碑はその後, 当不動院境内に移され 大正十二年の関東大震災まで名物となっていた。
この度, 当不動院と講談協会との因縁により, 真言宗宗祖弘法大師一千百五十年御遠忌を記念し, 相はかって茲に新たに建碑をなすものである。大僧正 髙橋隆天撰書
弘法大師一千百五十年御遠忌記念
昭和五十九年秋吉祥
大本山川崎大師平間寺
東京別院薬研堀不動院
講談協会建之講談発祥の資料提供日本大学国文学部教授
民俗芸能研究家永井啓夫氏