日本 アニメ 発祥の地 大泉
あにめはっしょうのちおおいずみへようこそ
西武鉄道池袋線 大泉学園駅の改札口を入ったコンコースに、松本零士のSF漫画“銀河鉄道999”に登場する車掌をかたどったモニュメントが立っている。背後の説明板に「日本アニメ発祥の地」と書かれている。
ここ大泉を中心とする練馬区が「アニメーション発祥の地」と呼ばれるようになったのは、昭和31年(1956) に東大泉に東映動画社(現・東映アニメーション)が東大泉に東映動画スタジオを完成したことに始まる。当時のアニメーション映画のスタジオとしては東洋一を誇る規模と設備で、ここで日本初の(劇場用)長編カラーアニメ「白蛇伝」が誕生した。
昭和36年(1961) には、手塚治虫氏が富士見台に“手塚動画プロダクション”(後に“虫プロダクション”と改称)を設立し、日本初の連続テレビアニメ「鉄腕アトム」の放映を開始。昭和40年(1965) には日本初のカラーテレビアニメ「ジャングル大帝」(虫プロ)の放映を開始した。
それ以降多くのテレビアニメが制作され、それに伴ってアニメ制作会社や関連企業が多数設立された。現在、練馬区内には90社を超えるアニメ関連会社があり、日本のアニメ産業の中心地となっている。
大泉学園駅に設置された「日本アニメ発祥の地」のモニュメントは、2008年に開催されたイベント「ねりたんアニメプロジェクトin大泉」の一環として置かれたもので、それ以来大泉学園駅の名誉駅長として扱われている。また大泉学園駅では映画『銀河鉄道999』の主題歌を発車メロディに採用するなど、地域振興のために「日本アニメ発祥の地」をPRしている。
店舗改装されていました
平成28年(2016) に再訪すると、背景がコーヒー店へ改装されており、外壁の色と同化して「置いてる感」がなくなっていました。説明書き等はとくに変更が無いようで、松本さんのサインもそのままですが、以前は車掌の右肘の陰に隠れていた部分にもうひとつサインがあることがわかりました。こちらのサインはかなり珍しく貴重かなと感じますが、特に注目する人もいないようなので一言申し添えます。
写真
碑文
アニメのまち 練馬区
日本アニメ発祥の地 大泉へようこそ
GALAXY EXPRESS 999
ここ練馬区・大泉は、日本のアニメ発祥の地です。1958(昭和33)年、日本で初めて、東映動画(東大泉:現在の東映アニメーション)において、カラー長編アニメ映画「白蛇伝」が製作されました。いまや世界に翔たいている日本のアニメ発祥の地のシンボルとして、地元在住の松本零士さんの協力により「銀河鉄道999」(東映アニメーション1978~)の車掌さんを、ここ大泉学園駅の名誉駅長として任命しました。
2008年3月16日
SEIBU 練馬区