森林浴 発祥の地
しんりんよくはっしょうのち
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森林浴とは, 樹木に接して肉体的・精神的な癒しを求めること。その科学的な効果としては, 樹木が発散する“フィトンチッド”と呼ばれる物質が作用しているとされるが, 現実には 科学的な効果に加えて精神的なものも大きいといわれる。近所の林を散歩する程度のものから, 登山やキャンプまで 幅広い活動が森林浴の範疇に入る。
森林が心身の健康に良い影響を与えることは以前から指摘されていたが, 日本では昭和57年(1982)に, 当時の林野庁などによって「森林浴」という用語が提案され, 同年秋に 初の「全国森林浴大会」が赤沢自然休養林で開催され, この地が「森林浴の発祥の地」となった。
現在も 赤沢では毎年「森林浴大会」が開催され, 自然休養林には 遊歩道などが整備され, 山に慣れない都会人でも 森林浴を楽しむことができる。また 全国各地に“森林浴の森”があって, それぞれの森を構成する樹木の種類などによって さまざまな効用があるとされる。