鹽竈 小学校 発祥の地

しおがましょうがっこうはっしょうのち

宮城県の港町塩竈市の高台に塩竈ゆかりの洋画家、杉村惇の作品を集めた「塩竈市杉村惇美術館」(宮城県塩竈市本町8の1)がある。その駐車場の一角に碑が建つ。

美術館は昭和25年(1950) 築の塩竈市公民館分室の建物を使って平成26年(2014) に開館した。地元の塩竈石を使った建物は市の有形文化財に指定されている。現在も美術館と公民館が同じ建物内で共存している。

明治6年(1873)、この場所に塩竈小学校として開校した。碑文によれば、その後、市の発展と児童数の増加で数々の学校が分離して開校していった。現在の第一小学校の校舎は、記念碑がある美術館からさらに坂を登った隣地にある。東日本大震災による津波が塩竃を襲った際にも、高台のため被害を免れた。

写真

  • 鹽竈小学校発祥の地
  • 鹽竈小学校発祥の地
  • 鹽竈小学校発祥の地 背面
  • 塩竈市杉村惇美術館

碑文

 塩竈市立第一小学校は、明治6年6月「第7大学区 第1中学区 第29番塩竈小学校」として 此の地にあった藩政時代の代官舎を校舎に充てて発足した 以来112年 2万有余名の卒業生を送り出すと共に 児童数の増加に伴い 塩竈第二小学校を初めとして 現市内の大方の小学校を分離独立させてきた この間 塩竈尋常高等小学校 塩竈市第一国民学校 塩竈市立第一小学校と校名の改称を重ねながらも 塩竈市の教育の本源として その重要な役割を今日まで遺憾なく果たしてきた
 然るに 此の歴史ある学校発祥の場所も長い歳月の後には昔日の様相を失い やがては人々から忘れ去られるであろうと師会の歴代役員有志が 此の地を「塩竈小学校発祥の地」として後生に永く伝えることを念願し 趣旨に賛同する多くの方々の御協力を得てこの記念碑を建立したものである

昭和60年6月30日

塩竈市第一小学校第26代校長 門真秀夫 撰
塩竈市第一小学校第16代会長 東海林良雲 書
塩竈小学校発祥の地記念碑建立実行委員会建立
 右 実行委員長
塩竈市第一小学校第17代会長 菅原周二

地図

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