ボーイスカウト 日本連盟 誕生の地
ぼーいすかうとにっぽんれんめいたんじょうのち
東海道本線 静岡駅から北西に1.5km。駿府公園の北側に葵小学校(静岡市葵区城内町7-9)がある。小学校の正門を入って左側に,左手に帽子を振り上げたスカウト像があって,その台座にプレートがはめ込まれている。
ボーイスカウトはイギリスの退役軍人のベーデン=パウエル卿が明治41年(1908) に創設した青少年運動。 身体を実際に動かし形にとらわれない戸外活動を通じて心身の健全な青少年を育成・教育することを目的とする。間もなく日本にも紹介され,大正2年(1913) に東京で“少年軍”が設立され,以後 大阪・静岡・京都など「少年団」「義勇隊」などの名称で 各地に設立されていった。
大正5年(1916),「少年団日本連盟」が発足し,大正11年(1922) 4月,この地・城内小学校(現 葵小学校)において “第1回全国少年団大会”が開催された。ボーイスカウト・各地の子供会・宗教少年部・日曜学校少年団などが「少年団日本連盟」に統合された。この日をもって ボーイスカウト日本連盟の誕生とされ,ボーイスカウトの本格的な活動が開始された。
写真
碑文
ボーイスカウト日本連盟誕生の地
ボーイスカウト運動が日本の各地に生れたのは大正の初めでした。その運動が大正十年(1921)十一月になって「少年団静岡県連盟」という組織として生まれました。この連盟は静岡市立城内小学校(その頃は城内尋常高等小学校といっていました)で,日本最初のものとしてできあがったのです。そして次の年大正十一年四月十三日には,この城内小学校で「少年団日本連盟」が生まれ,ボーイスカウト国際連盟に加盟登録として世界中のボーイスカウトの仲間いりをしました。この日は,全国二十道府県から少年団指導者の代表が百二十三名も参加し,文部省,内務省,静岡県からは来賓をお迎えし盛大な式典が行われました。
その後昭和二十三年には「少年団日本連盟」という名前を「ボーイスカウト日本連盟」と改めました。今年は静岡県連盟が生まれて五十一年の,日本連盟ができあがってから五十年目になります。そこで僕たちはそれを記念し,この運動の将来への発展を祈り,皆の力で誕生の地にこの像を建てました。
この像は静岡市出身の彫刻家大村政夫氏にお願いし製作していただいたものです。昭和四十七年十一月三日
ボーイスカウト日本連盟
ボーイスカウト静岡県連盟