雙葉学園 発祥の地
ふたばがくえんはっしょうのち
地下鉄有楽町線 新富町駅から 佃大橋に向かい, 佃大橋西交差点を南に曲がるとすぐ, ハート形の断面をした2本の石柱が建っている。
よくみるとハート形の断面と見えた形は 少し違う。2枚の葉っぱのようにも見える。雙葉学園の「雙葉」は,フタバアオイという植物の名から採ったということで, この記念碑の珍しい形は“ふたば葵”の葉をかたどったデザインらしい。ちなみに徳川将軍家の家紋は“三つ葉葵”だが,三つ葉葵の原形は ふたば葵だといわれる。発祥碑を設置した年月は 平成16年(2004) 秋のことと思われるが, はっきりしたことは判らない。側背面足許には「二〇〇四年春」とある。
明治5年(1872) サンモール修道会(”幼きイエス会”の前身)の宣教師がフランスより来日し,横浜で布教と教育慈善活動を開始。明治8年(1875) 東京築地のこの地に「築地語学校」を開校した。明治42年(1909) 初代校長の メール・セント・テレーズが 私財にて四谷駅前に フランス風の優雅な木造2階建ての校舎を建造。「雙葉高等女学校」を創立。昭和23年(1947) 学制改革により「雙葉高等学校」となる。
なお, この場所は 中央区立第二中学校があった所で, 今年 平成17年(2005) 跡地に“リハポート明石”という大きなビルが建てられた。
写真
碑文
徳に於ては純真に
義務に於ては 堅実に明治四十二年
雙葉学園発祥の地
SIMPLE DANS MA VERTU
FORTE DANS MON DEVOIRBerceau de Futaba
1909百周年を記念して
二〇〇四年 春