検査業務 開始の地
けんさぎょうむかいしのち
新橋駅の東 400m。汐留シオサイトの超高層ビル群の一つ “カレッタ汐留”と道路を挟んで向い側に 銀座郵便局(中央区銀座8-20-26)があり, その前に石碑が建っている。
この写真を撮影した のは 今から3年前になるが, 当時 (2006) は シオサイトのビル群の建築工事中で, 西部の開拓地のようにどこもかしこも工事中。道路も“道路予定地”のようで, 特に歩行者の歩く場所ではなかった。そんな所を歩いていて偶然 この石碑を発見した。その後 この碑を見ていないが, 周囲の変貌が激しいので 多少様子が変わっている かもしれない。(2006/4記)
東京~横浜間で電信(電報)が使われたのは 明治2年(1869) のことで, それ以来 国内に電信網が整備され始めた。碑文には あまり詳しい事情は書かれていないが, 通信の器材はほとんどが輸入に頼ったと思われる。想像するに器材の品質の悪さに悩まされたのではないだろうか。購入物品の受入検査が行われることになり, まず「碍子試験所」が設けられ 電柱に載せる
写真
碑文
検査業務開始の地
明治9年6月17日, この地に工部省電信寮の碍子試験所が発足して電信用碍子の電気試験が行われた。これが我が国における近代的物品購入検査の始まりである。
検査100年を記念して
昭和51年6月
郵政省
日本電信電話公社寄贈 検友会