無刀取 発祥の寺
むとうどりはっしょうのてら
名鉄 妙興寺駅から南東に約400m、一宮市大和町妙興寺にある妙興報恩禅寺南門の西に、「上泉伊勢守信綱修道跡」という小さな石碑が立っている。その案内には、柳生無刀取り発祥の寺と書かれている。
無刀取りは真剣白刃取りといった、素手で刀を受ける術ではなく、素手で相手の刀を奪って無力化する方法とのこと。
写真
碑文
無刀取発祥の寺
信綱が妙興寺に来た時、乱心者が子供をさらい納屋に立て籠もり、この者を信綱が素手で取り押さえる事件があった。その弟子柳生宗巌は、無刀取りを完成させ信綱より印可状を受ける。それ故妙興寺を発祥の寺という。
上泉伊勢守信綱居士修道跡
室町時代末期の剣聖。新陰流開祖。足利十三代将軍義輝より「天下一」の称号を賜る。信綱は剣禅一致の精神を会得する為妙興寺に滞在して修行に励んだ。高弟に柳生宗巌、丸目蔵人等が有名である。