天下の特産 発祥之地 南部まむし

てんかのとくさんはっしょうのちなんぶまむし

 
撮影:
2019年1月(写真 きてきて久慈市事務局)

久慈市官庁街の川を挟んだ南側、農地が宅地となりつつある地域にあるお宅の納屋のような小屋脇に、蛇のイラスト等が刻まれた石板がはめ込まれた、個人宅にあるにしてはやや大ぶりな石碑が設置されている。

この石碑は、もとは市役所近くのJA(当時)に設置されていたもので、葬祭センターの玄関脇とも言える場所には御陽気すぎるデザインがそぐわないと判断されたのか、理由ははっきりわからないが撤去されて保管されていたものだ。

日本全国的に、マムシ波布ハブなどの毒蛇の焼酎漬けが見られるが、南部まむしもその類のものだった。石碑の日付は昭和63年(1988) となっており、その頃には農協がマムシを数千円で買い取ることもしており、近所の住民の指導で泥を吐かせ焼酎漬けにしたマムシを販売していた。もとはその最盛期の頃に建てられた石碑と推察される。

その後まむしブームは過ぎ去り、時代が変わり、JAは撤退して系列葬祭センターに模様替えし、石碑は当時のJA関係者の敷地に移設された。もともと石碑があったはずの場所は駐車区画にすらならず、花輪ハンガーになっている

写真

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碑文

天下の特産
発祥之地

南部まむし

昭和六十三年七月一日

久慈市農業協同組合

地図

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