練馬区の公園 発祥の地

ねりまくのこうえんはっしょうのち

西武 池袋線 桜台駅から 南に約200m。 豊玉第二小学校の裏手に中新井公園(練馬区豊玉上2丁目18)がある。公園の南寄りにあるのが, 6枚のタイルを石に貼り付けた 発祥碑。

この公園は 「練馬区における最初の公園」であるが, 日本の公園の歴史は 明治初年に遡る。明治6年(1873) の太政官布達により「人口の多い都市の 古来からの景勝地・旧跡など 人が多く集まる場所を『永く万人偕楽の地』として“公園”とするので, 各府県は適地を選び 大蔵省に提出すること」という通達がでた。これが「公園」という 言葉が使用された最初であり, 日本における公園制度の発祥である。

この通達によって この年に造られた公園は 全国で25ヵ所あった。 東京では 上野公園(寛永寺), 芝公園(増上寺), 浅草公園(浅草寺), 深川公園(富岡八幡宮), 飛鳥山 の5ヵ所。その他 水戸の偕楽園, 大阪の住吉公園, 広島県の厳島公園 などがある。

しかし, 太政官布達の出る前明治3年(1870) には, 横浜市に 既に 山手公園が出来ていた。横浜に居留していた外国人の手によって造られた わが国最初の洋式公園である。 ここは 外国人専用の公園で 最初日本人は入れなかったが, 関東大震災の後昭和4年(1929) になって 公園の一部が日本人に開放された。

写真

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碑文

練馬区の公園発祥の地

 中新井公園は, 昭和12年4月 に練馬区で最初の都市公園として誕生しました。
 当寺, 中新井村は, 農村から住宅地へと大きく変化する途上にあり, 快適な住宅地をつくるため村を挙げて土地区画整理事業を行うことにしました。
 この付近は「中新井第一区画整理組合」が, 昭和8年から事業を開始しました。その事業の中で公園が整備されたものです。
 当時, 植栽されたスズカケノキ などの樹木は, 今では大きく育ち公園のシンボルとなっています。

地図

地図

練馬区豊玉上2丁目 付近 [ストリートビュー]