日本初 スキーの地 (御殿場)
にっぽんはつすきーのち
富士山の御殿場口登山道。新五合目駐車場入口の鳥居左側に「日本初スキーの地」と書かれた木製の解説版が建っている。
日本のスキー発祥の地は明治44年(1911) に新潟県高田の「大日本スキー発祥之地」とされている。オーストリアの軍人 レルヒが高田の山で日本人にスキーを伝授した場所である。しかしそれ以前に日本でスキーを滑った人がいた。オーストリアのクラッセルがレルヒ少佐と一緒に富士山の八合目からスキーで滑り降りたという記録がある。外国人ではあるが日本で実際にスキーを滑った人物であった。
クラッセルはドイツのシーメンス社の日本駐在員としてレルヒ少佐と同時期に来日したオーストリア人で、来日後に横浜でスキーを製作し販売し始めていたという。彼は富士山の美しさに魅せられ友人のレルヒと共に明治43年(1910) に登山し、八合目まで登ったろころで悪天候と高山病のために登頂を断念し、ここからスキーで滑降したとのことである。
なお、クラッセルが富士山で滑ったのは、明治43年(1910) 12月という説の他に、同年4月という説もあるようだ。ちなみに、富士山の山頂からスキーで滑り降りた人は日本人学生で、昭和10年(1935) のことであった。
裾野市のスノータウンイエティにも同様の表示があるようです
写真
碑文
日本初スキーの地
一九一〇年十二月二十七日 オーストリア人エゴン・フォン・クラッセルが富士山において日本初スキーをしたことを記念し建立する
平成十一年四月
御殿場市