西野手習所 発祥之地

にしのてならいしょはっしょうのち

江戸時代末期の 天保6年(1835), 地元の農民らの請願により「西野手習い所」が ここ宝珠院に創設された。地元民が出資・運営した全国でも珍しい学校だった。3年後にはこの地から南に300mの西久根地区に新校舎を建てて移転し, 「松声堂」と呼ばれるようになり, その後30数年間にわたり地域庶民の教育が行われた。

明治4年(1871)「西野郷学校」と改称し, 学制の発布後明治6年(1873) に「西野小学校」 となった。昭和44年(1969) に在家塚小学校と合併して「白根東小学校」となり 現在に至っている。

西久根の「西野松声堂跡」は 市の文化財に指定され, 近年 同名の建物が建てられて公民館として利用されている

中央本線の塩崎駅から南に4km。市立白根東小学校の800mほど北東の真言宗 宝珠院(南アルプス市西野161)本堂の前に大きな観音像が立っていて, その手前に「西野手習所発祥之地」碑が建っている。

西野手習い所が創設されて150年を迎えるに当り, 白根東小学校150周年記念事業として この碑が建てられた。

写真

  • 西野手習所発祥之地
  • 西野手習所発祥之地
  • 西野手習所発祥之地 側面
  • 西野手習所発祥之地 碑陰

碑文

西野手習所發祥之地

西久根に学舎を建て宝珠院に
移って松声堂と称した
宝珠院は天保七年七月より天保十年四月まで西野手習所として
庶民教育郷学の松声堂発祥の聖地である

昭和六十年十一月二十四日

白根東小学校(松声堂)百五十周年記念実行委員会建立

地図

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南アルプス市西野 付近 [ストリートビュー]