おみくじ 発祥之地

おみくじはっしょうのち

比叡山延暦寺の 根本中堂のある東塔地区から北に3km。延暦寺の 横川よかわ地区の東奥に「元三大師堂」(「四季講堂」とも呼ばれる)がある。大師堂の門前に「おみくじ発祥之地」と刻まれた シンプルな石碑が建っている。

元三がんさん大師は, 平安時代の天台宗の僧。第18代の天台座主で,“天台宗中興の祖”とされている。 正式の諡号おくりなは“慈恵じえ大師”だが, 命日が正月の3日であることから 「元三大師」の通称で親しまれている。 また「厄除け大師」などとも呼ばれ, 民間の信仰を集めている。

おみくじは 「元三大師百籤」が起源とされる。「元三大師百籤」(=観音みくじ)は, 番号を付けた百本のくじを 小さな穴のあいた箱に納め, 祈りながらそのうちの一本を取り出して, 引いた番号に対応する五言四句の漢詩によって 吉凶を判断するもの。現代のおみくじは この「元三大師百籤」から発展したもので, 人間の運勢・吉凶を 書かれた文面で占う。

このような歴史があるため, 寺のおみくじは漢詩で書かれ, 神社のそれは漢詩を避けて 和歌で書かれることが多い。

なお、北陸本線 虎姫駅前には類似の表示があるが、「おみくじの元祖」で惜しいw

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碑文

おみくじ発祥之地

平成十二年六月吉日建之

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滋賀県大津市坂本本町 付近 [ストリートビュー]