救世軍 渡来 記念の地

きゅうせいぐんとらいきねんのち

地下鉄有楽町線 新富町駅の東側の出口を出てすぐ前。平成通りに面して京橋税務署があり, その向かい側の「山桜ビル」の前面の歩道に この碑がある。碑の中央がミニ花壇になった ユニークな形式である。

救世軍(The Salvation Army)は キリスト教プロテスタントの独立した一派で, 明治11年(1878) にイギリスで創設された。 独特の軍隊的組織のもとに 伝道と社会事業を行なうことで知られる。 歳末になると 軍服を着た男女がラッパを吹いて“社会鍋”に寄付金を集めている姿を思い出す。

明治28年(1895) にライト大佐が来日して 日本救世軍を創設。山室軍平氏を中心に活動を広め, 大正8年(1919) 神田に日本救世軍本営が完成した。戦時中の国家統制のため昭和17年(1940) 解散に追い込まれ, 戦後 昭和21年(1946) に再興された。

救世軍では, 一般に“教会”と呼ばれる活動の拠点を“小隊”と呼び, 地域ごとのグループを“連隊”と呼ぶ。たとえば, この碑の近くにある教会は, 「東京連隊京橋小隊」という具合である。

写真

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碑文

救世軍渡来記念の地

 「先ず人を造れ」
    山室軍平

一八九五年(明治二八年)九月 英国より来日した ライト大佐一行は この地に日本最初の本営を設け 救世軍活動を開始した。 一九九五年九月 日本における救世軍創設百年を記念して設置する。

救世軍本営

地図

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中央区新富2丁目 付近 [ストリートビュー]