新聞 創刊の地
しんぶんそうかんのち
虎ノ門交差点を西に回り込んだ場所に黒い石碑が建っている。
ここは 読売新聞の発祥の地である。 読売新聞は, 明治7年(1874) にこの地で「日就社」によって創刊された。明治22年(1889) 坪内逍遙が文学主筆になる。尾崎紅葉、幸田露伴が入社。大正6年(1917)「日就社」が「読売新聞社」と社名変更された。
写真
碑文
新聞創刊の地
洋学者
子安 峻 らが 当時虎の門外 琴平町一番地の旧武家長屋に わが国初の本格的な大衆啓発紙 読売新聞 を創刊したのは 明治七年(一八七四年)十一月二日である
江戸時代の情報伝達形式であった「読売瓦版」から名をとって題号とし 漢字にふりがなを施した平易な新聞として出発した 創刊のころ漢字教育を与えられていなかった市民から 町名番地にちなんで「千里を走る虎の門 ことにひらがなは一番なり」と 歓迎された
維新後の東京に発祥した開明的な大衆紙から 今日に至るまで 題号を変えず全国紙に発展したのは わが国新聞史上類例のないことである昭和四十九年十一月
東京都港区教育委員会
設計 谷口吉郎
施行 熊取谷石材