安立園 発祥の地

あんりゅうえんはっしょうのち

京王線 府中駅から北に1km、けやき並木を通り過ぎ、都道133号 国分寺街道沿いにある老人ホーム 安立園あんりゅうえん(府中市晴見町1丁目13-5)の入口の植え込みに小さめのステンレスの角柱が建っている。

当地は老人施設と保育園であるが、碑文は「更生保護法人」となっている。安立園は大正15年(1926) 設立で、昭和2年(1927) には更生保護会として財団法人の認可を受け、刑務所を出所した60歳以上の身寄りのない高齢者が入所し、訓練・指導を通して社会復帰支援してきた。その後、昭和38年(1963) に養護老人ホームとなり、精神疾患、認知症、アルコール依存症、知的障害、独居生活困難者、触法高齢者など、手厚い支援が必要な老人施設として運営されている。1割程度の入居者は触法高齢者だという。

一方、碑文にある八興社は、昭和17年(1942) に釈放者の保護を目的に司法保護団体 八紘社として創設され、昭和21年(1946)に八興社に改称、昭和25年(1950) に更生保護事業が認可された。その後 平成になり、施設の大規模改修を計画したところ、近隣への配慮不足等の信頼失墜により移転運動がおこり、国立市へ署名陳情された。八興社の経営陣交代をして一族経営を改め、近隣との話し合いがもたれ、改修計画は動き出したものの財政状況は芳しくなかった。

平成26年(2014) に安立園と合併し、更生保護法人くにたち安立となった。

写真

  • 安立園 発祥の地
  • 安立園 発祥の地
  • 安立園 発祥の地
  • 安立園

碑文

更生保護法人 安立園 発祥の地

大正15年10月14日創設、平成26年6月4日
更生保護法人 八興社と合併し「くにたち安立」となる

地図

地図

府中市晴見町1丁目 付近 [ストリートビュー]