下呂温泉 発祥の寺

げろおんせんはっしょうのてら

下呂温泉の温泉寺石段の麓に、駐車場を示す看板表示がある。

下呂温泉は当寺から湧出しているという意味ではなく、12の源泉を混ぜて配水しているという。

写真

  • 温泉寺 説明
  • 温泉寺 本殿
  • 湯掛け薬師如来像
  • 温泉寺 石段
  • 配水タンク
  • 配水タンク
  • 駐車場付近の表示
  • 下呂温泉発祥の寺

碑文

下呂温泉
発祥の寺温泉寺

温泉寺(おんせんじ)

下呂(げろ)温泉(おんせん)(むかし)(ひがし)(ほう)()(みね)山頂(さんちょう(ちか)くに()いていました。温泉(おんせん)万病(まんびょう)(なお)し、下呂(げろ)人々(ひとびと)はもとより、(おお)くの遠方(えんぽう)人々(ひとびと)にも(した)しまれておりました。ところが文永(ぶんえい)2(ねん)(1265(ねん)温泉(おんせん)湧出(ゆうしゅつ)突然(とつぜん)()まってしまい、人々(ひとびと)大変(たいへん)(なげ)きました。
そして、翌年(よくねん)のこと。毎日(まいにち)益田川(ましたがわ)河原(かわら)()(おり)一羽(いちわ)白鷺(しらさぎ)がいることに村人(むらびと)()づきました。不思議(ふしぎ)(おも)って、その場所(ばしょ)()ってみると、そこには温泉(おんせん)()いています。白鷺(しらさぎ)は、村人(むらびと)にその()(おし)えると(そら)(たか)()()がり、中根山(なかねさん)中腹(ちゅうふく)(まつ)にとまりました。村人(むらびと)がその(まつ)(した)()ってみると、(ひかり)(かがや)薬師如来(やくしにょらい)鎮座(ちんざ)していたそうです。白鷺(しらさぎ)は、薬師如来(やくしにょらい)化身(けしん)で、村人達(むらびとたち)(ふたた)温泉(おんせん)(さず)けたと()(つた)えられています。
温泉寺(おんせんじ)には、この薬師如来(やくしにょらい)がまつられており、下呂(げろ)(まち)温泉(おんせん)見守(みまも)っています。

下呂(げろ)温泉(おんせん)発見(はっけん)延喜(えんぎ)年間(ねんかん)(901〜923)
温泉寺(おんせんじ)建立(こんりゅう)寛文(かんぶん)11(ねん)(1671)

Onsenji Temple (Hot-spring Temple)

The hot spring of Gero used to gush out at the foot of a mountain called Yugamine to the east of the current hot-spring streets. A big earthquake stuck the district in 1265 and, to the villagers' great sorrow, caused the hot spring to stop gushing out. After that a white heron was observed to fly down to the Mashita River every day. One day some villagers followed the heron to the river and found there a hot spring gushing forth abundantly. The heron, having shown the villagers where the hot spring was, flew heig up into the sky and rested its wings on a pine tree. At the foot of the pine tree they found a Buddhist image shining brightly. And so they built this temple and dedicated it to the Buddhist image.

日本語版にも、たた「突然温泉が枯れた」だけでなく、地震があったからと付け加えていただきたいが、ひょっとすると地震の表記を隠すための訂正シールかもしれない(笑)。

地図

地図

下呂温泉 付近 [ストリートビュー]