無外坊 胡麿 仁者 蕉禅 創業之地

むがいぼうこまろじんじゃしょうぜんそうぎょうのち

京浜急行 新馬場しんばんば駅から 西に100m。駅北口から第一京浜国道を渡った向い側の児童相談所横を 西に入った突き当たりに,臨済宗 清徳寺(品川区北品川3-7-22)がある。 寺の本堂前に高さ2mほどの茶色の石碑が建っている。

柳下胡麿という人物は 明治時代の俳人。俳号は「無外坊」。“蕉禅派”という流派を起し,蕉禅新聞を発行した。 著書に『蕉禅道句大鑑』等があるという。それ以上の詳しいことは不明だが,この石碑は 胡麿がここ清徳寺において 蕉禅派を創業したことを記念して建てられたものと推定される。

なお,鎌倉の建長寺には,『蕉禅俳諧五哲記念碑』という碑が見られる。

蕉禅俳諧五哲記念碑

大正五年八月 建立

柳川堂璋翁
世外居世外
無童爵庵呑海
風見坊玉龍
山陰坊機外
  無外坊湖麿

 蕉禅風祖の柳下湖麿師は、菅原時保禅師の室に参ず。後に川上道済師に師事して、 通俗佛教を主唱し、並びに道化俳諧を鼓吹す。その風に従う者、明治・大正にわたり 二万七千を超ゆ。師俳界退隠の紀念として、五哲を互選して名を録したり

写真

  • 新馬場駅
  • 清徳寺
  • 無外坊胡麿仁者蕉禅創業之地
  • 無外坊胡麿仁者蕉禅創業之地 背面
  • 無外坊胡麿仁者蕉禅創業之地 背面

碑文

無外坊胡麿仁者蕉禅創業之地

正三位本荘寿巨書

蕉禅派俳壇社中惣代
正四位 川端玉章
法友 当山廿一世 森巌山

泒祖小傳 

明治八年十二月七日小田原市京徳■■誕生
藤原鎌足三十七世通称柳下大叶
法号兼俳号 無外坊胡麿

大正元年十二月七日建之

地図

地図

品川区北品川3丁目 付近 [ストリートビュー]