日本の 下水処理 発祥の地
げすいしょりはっしょうのち
京成電鉄 町屋駅の東300mに三河島水再生センターがある。センター敷地の南側にある正門近くに、東京都下水道局が建てた発祥の地碑が建っている。また これとは別に, 施設の面積の半分ぐらいは施設上部に人工地盤を造り荒川自然公園として一般公開されているが, 公園の東 西入口脇には 荒川区教育委員会が建てた下水処理発祥の地を示す札がある。
三河島水再生センターは, 以前は三河島処理場と呼ばれていたが, 平成16年(2004) 4月から 現在の名称に変更になった。
センターの南側には 赤いレンガ造りの美しい建物がいくつか並んでいるが, これらは 大正11年(1922) の設立当初より稼働していた「旧 主ポンプ室」などの施設で, 平成11年(1999) に引退し「東京都指定有形文化財」に指定されている。 いずれ近い将来に都民に一般公開される予定とのこと。
余談だが, 石碑は 非常に複雑な外形をしているが、案内してくれた職員の説明によると荒川区の形とのこと。なるほど、北西側を上に縦長としてあり、よく見ると処理場の位置も刻み込まれている。
訪問時の平成16年(2004) 当時は公園北側のフェンス越しに見られる場所に南向きに設置されていたと思われるが、浄水場敷地内に建屋設置のため公園南東外、三河島水再生センター正門入ってすぐのフェンス前に移設されたとみられる。
門内なので一般の立入は憚られるが、概ね3月下旬のソメイヨシノ桜開花に合わせたさくら観賞会には一般公開日には入場することができる。また、平時は見学も受け容れている。
写真
碑文
日本の下水処理発祥の地
東京都知事 鈴木俊一 書
大正11年3月26日 日本で最初の下水処理をこの地 三河島汚水処分場において散水ろ床方式により開始した その後関東大震災に見舞われるなど幾多の変遷を経て今日開設満70周年を迎えるに至った
ここに先人の労をねぎらうと共に関係各位の御協力に感謝する意を込めて本記念碑を建立する平成4年4月吉日
東京都下水道局長 村田恒雄
The very first wastewater treatment in Japan was started here on this site of the Mikawashima Wastewater Treatment Plant by a trickling filter process on the 26th Day of March in the Eleventh Year of the Taisho Era (1922). Since then the plant has survived many changes including damage caused by the Great Kanto Earthquake. This day, March 26, 1992, marks the seventieth anniversary of its opening.
It is in out deepest appreciation for the dedicated Service of all our predecessors as well as for the generous cooperation of all concerned that we erected this monument.April in the Fourth Year of the Heisei Era (1992)
Tsuneo Murata
Director Gneral
Bureau of Sewerage
Tokyo Metropolitan Government