ゴム入 平組ひも 発祥之地
ごむいりひらくみひもはっしょうのち
七尾線 高松駅から西へ約1.5km。海が近い住宅地の一角に小さな広場があり、その中に石碑が建つ。
高松町の竹田吉次はマニラ麻帽子の裏当ての織機を改良し、大正15年(1926) に組紐織機が完成、すぐに製織を開始した。これが高松におけるゴム入り組紐製造のはじまりだった。
ちなみに、昭和11年(1936) には東京の機具商が織機販売のために高松町を訪れ、織機を購入して新規操業者が増えた。機具商 山口紹は組合結成を強調し、高松町細巾織物組合が設立された。その後も生産力は増強され、昭和11年(1936) 11月には河北郡
「ゴム紐」と言った方が一般には通りやすかろう。
なお、石川県の㈱気谷には、碑の詳細な位置と、資料、写真をご提供いただいた。ありがとうございます。
写真
碑文
ゴム入平組ひも発祥之地
碑文
竹田吉次氏は、福井県で麻紐を修得
金沢市の山田鉄工と計り、研究努力を重ね幾多の苦難にもめげず、大正十三年ゴム入平組紐機械を考案
当地で始めてゴム入製紐業を創業した草分である。
本町の基幹産業の基盤を築かれし人物で、その功績は、昭和四十三年、第一回町顕彰に選ばれ、晴れの栄誉に輝く石川県製紐工業協同組合
高松町商工会平成十三年十月吉日