刃物 発祥地

はものはっしょうち

 
撮影:
2004年6月
2024年5月(写真 まさ・なち さん)

八坂神社(京都市東山区祇園町北側625)には 20近くの摂社・末社があるが その末社の一つに「刃物神社」というのがある。 場所は八坂神社の境内。本殿の裏に 小さな朱塗りの社があって, やや小型の石碑と、より立派な副碑が建っている。

言葉尻をとらえるようだが, 広い意味で「刃物」といえば 石器時代からあったもので, 京都が「刃物の発祥地」というのは 言い過ぎ。ここで言う「刃物」は 主に"刀剣"を指しているのだろう。

現在 刃物の産地としては, 岐阜県(関市), 新潟県(三条市・燕市), 兵庫県(小野市・三木市=三木打刃物), 大阪府(堺市=堺打刃物), 福井県(武生市=越前打刃物) などが有名だが, 残念ながら「京都の刃物」という名前は聞かない。

写真

  • 八阪神社 刃物神社
  • 刃物発祥地
  • 刃物大神の由来
  • 刃物発祥地
  • 刃物大神の由来 背面
  • 八坂神社 刃物神社
  • 刃物発祥地(2024)
  • 刃物大神の由来(2024)

碑文

刃物発祥地

昭和51年11月8日
刃物大神奉賛会
刃物大神奉献三周年記念

刃物大神の由来

京都は, 平安時代より明治維新に 至るまで王城の地として栄え, その間, 刀剣を初め刃物の製作に幾多の名工を 輩出, 刃物発祥の地として隆盛を極め てきました。
刃物の基礎はこの地の土壌に培われ, また, ここで修業せし人々をも各地に 転出させ, この技術を源流として, それ ぞれ刃物産地の基礎を確立いたし 現在に至っております。
わたくしたちは, これら祖先の遺業 を偲び伝統をうけつぎ, 京刃物の 真髄を後世に伝えるとともに, 業 界の振興と啓蒙を目的として, ここに 有志相図り刃物神社を奉献する に当り, その由来を識す。

昭和48年11月8日

刃物神社建設委員会

地図

地図

東山区祇園町北側 付近 [ストリートビュー]