磯節 発祥の地
いそぶしはっしょうのち
鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線 大洗駅から 西 東におよそ2.5km。太平洋を近くに望む大洗海岸公園の北西側にある観光情報センター裏に, 磯節発祥の地の碑が建っている。碑には 西條八十の書による 歌詞の一節も書かれているが, 西條八十の作詞ではない。
磯節の由来については 碑文に書かれているが, 文中「関根安中」の名前が見られる。盲目の関根安中は, 三津出身の明治時代の大横綱 常陸山の巡業に同行し, 旅先で磯節を披露し, その独創的な節まわしと独特な歌声で磯節を全国に広めた。碑の前に立つと 「磯節」の録音が流れてくるが, これは 今日普通に歌われている「磯節」とは違い, 関根安中が歌ったものだという。
東側駐車場の陸側歩行者出入口には案内矢印表示があるのでわかりやすい。
磯節は 茨城県東部の 大洗・那珂湊 周辺で歌われてきた有名な民謡で, 江差追分(北海道)・博多節(福岡県)とともに“日本三大民謡”の一つとされることがある。 しかし 三大民謡としては 「花笠踊り・郡上おどり・阿波踊り」とする別の説もあって、三大◎◎は常に異論が多い。
写真
碑文
磯節発祥の地
磯で名所は大洗さまよ
松が見えます ほのぼのと西條八十
磯節の起源
磯節は古くから当地方の舟唄として 唄われ明治の初期 祝町の郡人渡辺竹楽房が音律を整えその後本町生まれの名人関根安中が全国に広めた郷土芸術である。茲に本場磯節の保存を希い磯節まつりを記念してその起源を刻し永く後世に伝えるものである。
昭和39年 大洗町長加藤清
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