上川小学校 発祥の地

かみかわしょうがっこうはっしょうのち

 
撮影:
2025年1月(写真 まさ・なち さん)

石北本線 上川駅から南東方向に3km、かつての天幕駅(てんまくえき)跡から西に3.5km、国道273号(333号との共通区間)近くに石碑がある。

この地は、明治時代に開拓が進められ始めた場所で、現在の中心部よりも早くから入植が進んだ地域の一つだった。上川小学校の始まりは、明治35年(1902) に開設された「留辺志部簡易教育所」とされている。この簡易教育所が、後の上川小学校へと続く教育の源流となった。

碑がある近くには、かつて石北本線の旧天幕駅があった、現在では山深い地域。このことから、当時の厳しい開拓環境の中で、子どもたちの教育機会を確保するため、いかに早期に簡易的な教育施設が設けられたかがうかがえる。

上川小学校発祥の地は、歴史的な文脈においては、開拓初期の主要な拠点であった天幕地区と学校の関連性が強いようだ。また、上川町越路地区には「旧上川町立越路小学校跡の碑」があり、そこには明治33年(1900) に越路簡易教育所が設置されたと記されてる。越路地区は上川町開拓の発祥の地とも記録されており、どちらが上川小学校の直接的なルーツであるかについては、見解が分かれる部分もある。

写真

  • 上川小学校発祥の地
  • 上川小学校発祥の地 背面
  • 上川小学校発祥の地 側面
  • 上川小学校発祥の地

碑文

上川小学校発祥の地

明治三十五年九月假校舎の跡

建立碑

昭和四十九年八月十三日
上川町開村五十周年開基八十年記念実行委員会
上川小学校閉校七十周年記念協賛会

地図

地図

上川町日東 付近 [ストリートビュー]