北九州 青果 発祥の地

きたきゅうしゅうせいかはっしょうのち

鹿児島本線 門司港駅から北東に200m。門司港レトロ地区のショッピングの中心に なっている海峡プラザ(北九州市門司区港町5-1)。その南縁を西に歩くと, 建物の横にやや小型の石碑が見つかる。

この石碑の碑文を読んでも, あまりに文学的(?)な表現なので, これが何を意味するのかすぐには理解できない。近くに「バナナの叩き売り発祥の地」碑があるので, これと関係があるかと思って観光案内所に問い合わせた結果, これは「北九州青果」という会社がこの場所にあったことを記念したものだとわかった。長い間この場所に事務所があったが, 数年前に立ち退いて, 現在の“海峡プラザ”に変わった, という。

北九州青果㈱は, 昭和22年(1947)に この地で創業, 公認荷受機関として営業を開始。11年後(1958)に小倉市に本店を移転し小倉中央卸売市場で営業を開始した。門司港の港湾としての機能の衰退と門司港レトロ地区の再開発に伴い門司港地区から撤退した。

写真

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碑文

北九州青果発祥の地

平家の栄華を渦潮に閉じた早鞆の流れは明治の末世界に潮路を開き、異国の文化と物流が花咲くロマンの街門司港には昭和初期一日八百隻が入港、この付近にはハイカラな商社や船会社が軒を連ねた。

一九九九年四月

百合野保文

地図

地図

北九州市門司区港町 付近 [ストリートビュー]