民間 航空 発祥之地
みんかんこうくうはっしょうのち
京葉線 稲毛海岸駅の北東約700m。細長い稲岸公園の南端に飛行機の翼をかたどった塔(記念碑)が建っていて、側面に「民間航空発祥之地」の文字が見える。塔の高さは9m、横幅も9mだという。
奈良原三次男爵は海軍で飛行機の研究を行い、1910(明治43)年に自ら設計した『奈良原式』飛行機を自費で完成、高度4m距離60mの飛行に成功した。1912(明治45)年にはここ稲毛海岸の干潟を飛行場に利用し、民間初の飛行練習場とした。同時にこの飛行場を本拠に全国巡回飛行会を開催した。このためこの地は民間航空発祥の地といわれる。
発祥記念碑の基部には、「奈良原式鳳号」の複葉機とその諸元を示すプレートが表示されている。
現在稲毛の海岸は埋め立てられて、海岸は2kmほど南西に移っているが、稲毛海浜公園には「稲毛民間航空記念館」が建てられていて、「奈良原式鳳号」の復元機をはじめ、稲毛飛行練習場の当時の写真などが展示されている。
【リンク】稲毛民間航空記念館
写真
碑文
民間航空発祥之地
笹川良一 書
1912年5月 奈良原三次氏 この海浜に初めて練習飛行場を創設
教官白戸栄之助氏により 飛行士の養成をはじめた
この地がわが民間航空発祥の地である1971年7月
伊藤音次郎 記
航空振興財団