舞草 古鍛冶 発祥之地
もくさこかじはっしょうのち
東北本線 平泉駅の東 約4km。 北上川東岸の 観音山と呼ばれる山の中腹に“
儛草神社は 平安に創建されたと言われる由緒ある神社で, 平安中期の法典「延喜式」にも 記述されている。舞草刀は, 日本刀の原型といわれる 実戦型の反りのある刀。源義家らの武士団, 京都の近衛兵などが 「奥州刀」として愛用していたとされ, 奥州藤原氏の時代以前から作られており, 藤原氏滅亡とともに 技術が分散していったとされる。
この付近の発掘調査では 鍛冶跡などが見つかっており, これが「古鍛冶発祥の地」の根拠の一つとなっている。
神社境内には 一関市教育委員会による「舞草鍛冶遺跡」の標識も立っている。また一関市博物館には舞草刀の展示もあるようだ。
写真
碑文
日本刀源流之一ツ鎌倉鍛冶之始祖
舞草古鍛冶発祥之地
平成15年4月17日建立
舞草刀研究会々長
間宮光治
舞草鍛冶遺跡
日本刀の完成にあたって, 欠くことができなかった奥 州の刀剣, それが
舞草刀 です。鉄落山 と別称される白山 岳を有するここ舞草はそのふる里と考えられています。
舞草鍛冶の活躍は, 京都・観智院に伝わった現存最古 の銘尽 を初めとする数多くの刀剣書, また, 説話集や 物語など, 古くは平安時代から語りついでいます。
この鍛冶遺跡の確定を目指し, 岩手大学や一関市教育 委員会は地元と一体になって発掘調査を実施し, これま でタタラ跡や鞴 の羽口 ,鏃 , おびただしい鉄滓の発見な ど数々の成果をあげています。今後はより一層の解明が 進むものと期待されています。平成15年3月
一関市教育委員会