農業技術研究 発祥之地
のうぎょうぎじゅつけんきゅうはっしょうのち
北区滝野川に 財務省印刷局の工場と 滝野川消防署に挟まれて, 滝野川公園がある。本郷通りに面する入口は 間口があまり広くないが, 奥行は 400~500mもある 細長い公園である。
公園の中央付近に 公園管理事務所があり, その前に 下の写真の記念碑が建っている。
碑文によると, 農業技術研究所は 筑波学園都市に移転した となっているが, 現在 公園の東側に隣接して公園に食い込むような配置で「農水省農林水産政策研究所」がある。詳しい事情は知らないが, 何だか “研究所の筑波移転”というより 研究所組織が拡大したにすぎなかったのではないかと いうような印象を受ける。
写真
碑文
農業技術研究
発祥之地昭和五十五年
理学博士
盛永俊太郎 書明治26年4月 農商務省農事試験場が この地 東京府北豊島郡瀧ノ川村西ヶ原に創設され 我が国の農業技術研究は発祥した
爾来87年 その間 昭和25年4月 農業技術研究所 と改称される等 組織機構の 変遷はあったが「西ヶ原」は常に近代農業関係試験研究機関の母体として 多くの輝かしい業績により 農業の発展に寄与してきた
昭和55年1月 国立試験研究期間の筑波研究学園都市への移転に伴い この地での研究を終わる
「西ヶ原」の栄光の不滅を祈念し ここに記念碑を刻む