御題目 発祥の 霊場

おだいもくはっしょうのれいじょう

 
撮影:
2009年11月(T.K.さんと)
2018年2月(T.K.さん)

外房線の安房天津駅から 北に5km。県道81号(清澄養老ライン)から 日蓮宗大本山・清澄寺に向かう参道に入る入口に, 「御題目発祥の霊場 清澄寺」と書かれた看板が立っている。

題目(お題目)とは,日蓮系の宗教団体などにおいて 勤行の際に唱えられる “南無妙法蓮華経”の文句のこと。 日蓮宗や法華宗などは うちわ太鼓を叩きながら お題目を唱えるのが特徴となっている。

日蓮は 鎌倉時代の 1233年,12歳の時に ここ清澄寺に入門し, 1240年に 比叡山に遊学に出るまでここで修行,出家得度した。
1253年,32歳の時に再び清澄寺に帰山し,4月28日の朝, 清澄山の旭ヶ森山頂で朝日に向かって 「南無妙法蓮華経」の“お題目”を 初めて10回唱えた。これが日蓮宗の立教開宗の日とされる。
このことにより 清澄寺は「日蓮宗発祥の地」あるいは「お題目発祥の地」と呼ばれる。

清澄寺の説明板には 次のように書かれている。

千光山 清澄寺 (日蓮宗)
  創建  宝亀二年(771)
  開基  不思議法師
  由緒  当山は,天台宗の寺として開創され,平安時代に至って, 慈覚大師円仁が僧坊十二,祠堂二十五を建て, 房総第一の大寺となりました。江戸時代の初期, 仲恩房頼勢法師が家康公の帰依を得て再興し, これより真言宗の寺となり,格式十万石,朱印五百石を賜り, 本山格の寺になりました。また,京都醍醐三宝院の別院となったため, 菊花の御紋章を許されました。
 本尊の虚空蔵菩薩は,智慧福徳の菩薩として名高く, その像は,日本三大虚空蔵の一つです。
 日蓮宗の開祖日蓮聖人は,天福元年(1233)五月十二日十二歳のとき, 小湊からこの寺に入り,道善法師に師事し, 出家得度しました。勉学修業に励んだ聖人は更に諸国に出て, 各宗の奥義を学び,建長五年(1253)4月28日 三十二歳のとき当山旭の森で立教開宗の第一声をあげました。
 聖人ゆかりの当山は,昭和二十四年四月,日蓮宗に改宗しました。

表示が変わり、消失

2018年2月に再訪すると、件の看板表示が書き換わっていたので、「現存せず」としました。

写真

  • 清澄寺 本堂
  • 清澄寺 由緒
  • 御題目発祥の霊場
  • 清澄寺入口看板(2018)

碑文

御題目発祥の霊場

  大本山 清澄寺
    慶讃立教開宗七百五十年

地図

地図

千葉県鴨川市清澄 付近 [ストリートビュー]