大阪 ガラス 発祥之地

おおさかがらすはっしょうのち

大阪地下鉄 南森町駅 あるいは 東西線 大阪天満宮駅から 南に200m。 天神橋筋商店街を南に進み, 大阪天満宮の正面西側に“えびす門”がある。門の外に「大阪 ガラス発祥の地」と刻まれた石碑が建つ。昭和54年(1979) 大阪硝子製品協同組合の設立30周年を記念して建立された。

日本にガラスが伝わったのは, 天文18年(1549) に フランシスコ・ザビエルが周防の大名 大内義隆に贈ったガラスの鏡や遠めがねなど ガラス製品の渡来がきっかけだとされる。やがてヨーロッパからガラス製品が輸入されるようになり, 長崎にガラス製法が伝わって日本でもガラスが作られるようになった。

天満に吹きガラスの職人が誕生したのは, 播磨屋(本名:久米清兵衛)が長崎へ行き ガラス製法を学んで天満へ来て玉屋を開き, 珍しい色のガラス玉細工を始めたのが 最初で, 日本のガラス工業界は実質的に大阪が始まり言われる。

安永~文化年間(1772-1818)には 大阪 天満は日本一のガラス製造都市となったが, 天保以降になると次第に江戸にその地位を奪われていった。

天満のガラスは昭和の時代まで続き, 戦後の初め頃はまだ健在であったが, その後は公害問題や産業構造の変化により衰退し, 現在はごく限られた数のメーカーなどがあるに過ぎない。

写真

  • 大阪ガラス発祥の地
  • 大阪ガラス発祥の地 碑陰
  • 大阪ガラス発祥の地 碑陰
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碑文

大阪
ガラス發祥之地

大阪硝子製品協同組合
設立三十周年記念建之
昭和五十四年十一月一日

宝暦年間(一七五一)
長崎商人播磨屋清兵衛
天満天神鳥居前ニ工場ヲ設ケ
当時ノ玉屋ヲ開業 大阪ガラス
商工業ノ始祖トナル

地図

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北区天神橋2丁目 付近 [ストリートビュー]