産業組合 発祥の地
さんぎょうくみあいはっしょうのち
宇都宮線(東北本線)西那須野駅から南東に12km、那須野農協だった敷地(大田原市蛭田)に石碑が並んでおり、ひときわ目立つのが産業組合発祥碑だ。
農協は、地域の産業組合を祖とするものが多い。湯津上村(現 大田原市)は、日本における産業組合発祥の地の一つである。明治27年(1894)、品川弥二郎の勧めにより、品川開墾(傘松農場)において品川信用組合が設立された。これは、現在の農業協同組合の源流とされる産業組合の先駆的事業であり、ドイツのライファイゼン型信用組合を範とした。
大田原市蛭田のかつての旧湯津上農協の敷地には「産業組合発祥の地」の記念碑が建立されている。この記念碑は、この地が産業組合運動の歴史において重要な位置を占めることを顕彰する目的で建てられた。
湯津上村は、平成17年(2005) 大田原市に編入され廃止になった。
写真
碑文
産業組合発祥の地
明治27年(1894年) 品川弥二郎、平田東助の両氏により、この地に我が国初の産業組合の前身として品川信用組合(後に傘松信用組合、傘松信用購買販売組合、傘松産業組合等に変更)を設立して以来100周年を迎えるに当り、現在の協同組合の基礎を築かれた先覚者の偉業を称えると共に協同組合精神の高揚を念願し、当組合20周年記念事業としてここに記念碑を建立する。
平成七年五月吉日
湯津上村農業協同組合